20 8月 2013

Seeing the sea by the seaside.


先の休みに、海をみに由比ガ浜まで行ってきました。



長い間ずっと海を見てきて来なかったな、と思ったのもそのはず、
思い返せば15歳のころ、イギリスで見たっきりだ。

どこの海だったのかさえも覚えてないけれど、
唯一覚えてるのは、ピンクと迷って黒いビキニを買ったこと。


そのときもほとんど海にはいかなかったけど、今回も結局海水にはさわらず仕舞でした。

最初に向かった先はSEA CASTLEという、由比ガ浜で56年続くドイツ料理屋さん。
薄暗い店内に入るなり、大柄で白髪のお婆様が一言。 「『こんにちは』、は?」
(西の魔女が死んだ、のおばあちゃんみたいだった。ドイツ人になったらこんな感じ・・・?)

ビールのおすすめを聞いたら一言。 「ビールなんてどれも流し込んじゃえば一緒でしょ?」
(この人には、もはやトマトジュースもレッドアイも一緒なのだろうか・・・)

トイレに入ったら張り紙が。「トイレを綺麗に使用しなかったらあなたの秘密をばらします!」
(このお店、どこまでも本気。さすが半世紀続くだけある・・・)

ちなみに店内撮影は全面NG、という徹底ぶり。

由比ガ浜の、言うなれば一等地にあるのにどうしてこんなにも閉鎖的なんだろう・・と思ったけれど、
店内の少し奥まったところには常連客と思しきオジサンが新聞広げながらビールを嗜んでいる姿を見て何かがしっくり落ちた気がした。

このオジサンにはきっとこれが、日常。

桜の花びら若葉と共に波に運ばれるときも、
海辺でカップルが別れ話をしてる秋の夕暮れどきも、
寒さで海に人がいなかったあの日の昼どきだってオジサンは、
この席でおんなじようにビールで喉を、ソーセージで胃袋を潤して満たしてきたのかもしれない。

そう思ったらなんだかきゅんとして、レンズを向けたい衝動にちょっと躊躇った自分がいて。
あ、よかったって思った。
だって写真はただの記録じゃない。
むやみに撮るのはきっと、美しくない。

観光地はだれかの地元。オジサンにありがとう。

お会計の際「美味しかったです」と言ったら、一言。
「美味しい物だしてるんだもん」。だって。なんてチャーミング!

決め手は「ごちそうさまでした!」とお店をでるときの、「またおいで!」の一言。

きっとその一言に誘われて、観光客だって常連になっていくのかもしれないよ?


朝起きた時に急に海が見たくなって、とか
あの人にかっこいいところをかわいいところを見せたくて、とか
まぁざっくりと青春ごっこをしたくなって、とか(その時点で青春じゃないか)
人が海に来るその理由は十人十色らしい。

今度は静かな海にいってみよう。パソコンのSE音でない水の音で、夕陽で赤い世界。
いつかの黒いビキニが日の目を見るのかな、なんちゃって。

ここにきて真っ先に思ったのは、空が蒼くて、海が碧くてよかったってこと。
碧の名前の由来であるイタリアの海みたく、わたしも少しずつ深みを増していけるだろうか。

もちろんこの日のBGMは、「鎌倉物語」。
"砂にまみれた 夏の日は言葉もいらない"って、まさに。


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posted by Midori


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