12 3月 2013

When I was 19.


去年の記事を読んでみたけど、ぐちゃぐちゃ言ってる上にきれいごとしか言ってなかった。ぜんぜん、きれいなことじゃないのに。
この一年でわかったことを残しておきます。たぶん、19歳だった自分への、未来でのおきてがみ。


今朝、めいろまさんがこんなツイートをされていました。
わたし、このツイートを見て2年間感じてた喉のつかえがスッとなくなった気がしたの。

あの日のことを挙げて思い出せるのはすごく断片的なことばかり。
朝いつも通り目が覚めたこと。午前7時をちょっとすぎたくらい。
いつも通りしばらく携帯をいじったあと、ボーっとリビングに行ったこと。
そしたら、叔母さんが「日本が大変なことになってるよ」と言ってたこと。
押し寄せてくる津波を観ながら、「これ…なに?」と叔母さんに確かめたこと。
そして、いつも通り朝ご飯をペロリと食べたこと。
学校に行ったら「家族は?友達は?大丈夫?」と聞かれたこと。
ロシアンに「地震って、ナニ?」と聞かれたこと。
日本人の友達が帰りの飛行機を必死で確認していたこと。
コベントガーデンで配られていた夕刊の一面を見て目頭が熱くなったこと。
皆でお酒を飲んでお別れパーティーをしたこと。
翌日日本庭園を見に行ったこと。
毎日BBCのキャスターが入れ替わっていたこと。

何一つ変わらない生活をロンドンで送っていたこと。

帰りの飛行機の殆どが空席だったこと。
途中でインチョンに臨時トランジットをしたこと。
帰国した瞬間に揺れが来て、スカイライナーが止まったこと。
翌月帰ってきた時の新宿の空が灰色だったこと。
迎えに来てくれたお母さんがどこかいらいらしていたこと。
街を行きかう人が下を向いていたこと。
スーパーでヨーグルトが一つしか買えなかったこと。
お父さんのヨーグルトを買うために3件のスーパーを歩き回ったこと。
手を洗うのを躊躇った自分に憤慨したこと。

ロンドンにいる間も、友達と情報収集を怠りませんでした。
帰国してからだって、毎日のように家族や友達に状況を聴いて、ニュースを見て、経験者の話を聴きました。観ました。
それでもやっぱり、どこかあの時の話になると溝を感じた。

今日のリハーサルもそう。
黙祷のあと、メンバーの当時の経験を聴いた時も、やっぱりどこか周りのメンバーとの溝を感じた。

想像して涙が出ることはもちろんある。
津波の動画を見た時の何が起こってるのか分からなくて怖くなったり、
お母さんとスカイプが出来た日、バスルームに駆け込んで泣きじゃくったこともあったけど、
それでも、やっぱりちょっと違う。

あの時は、なんもできないくせに「どうしてあたしゃ東京にいないんだろう。」って悶々と悩んでた。
そんな中、変わらずロンドンでのうのうと過ごすことは、まるで罪悪感との共同生活でした。
ただただ、「どこでもドア」が欲しいと唱えてました。
一人の時には大きいセミダブルに飛び込んで布団かぶって、どこか行けたらいいのにって思ってた。
なんでもいいから会って顔が見たかったし、声が聴きたかったし、確かめたかった。


たぶんこの2年間私がずっと感じていた溝は、罪悪感がガリガリ削り落として出来上がった溝だったんだと思う。
2年経ってようやく気付くなんて、まったく皮肉なものね。

でも、この溝はきっと埋まることはないような気がしてる。

だって、「経験」しなければ埋まらない。なら、いっそずっと埋まらなくていい。


いくらSNSが普及して大量のデータを一瞬で地球の裏側に送れても、一瞬では私は地球の裏側にいけない。
私はお金を払わなければ渋谷までも行けないし、一日かけても地球の裏側にはなかなか届かない。
それっくらい身一つじゃ何にもできんのです、わたし。

少し飛躍するかもしれないけど、でもその時ふと、「言葉で伝えないと」と思ったのはなんとなく覚えてます。
だって、文字は残る。一瞬で人に伝わる。人の気持ちを揺さぶれる。
きちんとブログを書くようになったのは、正直な話、それからです。

時を駆けて2年前に戻るたって、それは映画の中の話であって、
いまの私にできることは、文字で少しでもその時の自分の感情を冷静に把握しておくこと。

そして、自分に忠実に綴れば綴るだけ、周りもきちんと反応してくれることも少しずつわかってきました。
言葉の選び方が好きと言ってもらったり、calm blueと形容してもらったり、
英語で書いても日本語が聞こえてくるみたいな文章、と言ってもらったり、
図に乗りそうだからもはや悟りの境地に行って仏にでもなろうかな。。。


ずっとずっと、自分の中にある冷静すぎる感情が怖くて仕方なかったです。

でもそれがやっと溶けようとし始めた、いまはそんな状況です。

わたし、この感情をずっと、錆びない棚に閉まっておきたい。

見捨てるんでもさじ投げるんでもなく、いつかどこかで取り出せるように。

posted by Midori

0 件のコメント: