19 7月 2012

Movie Review


毎月観た映画のうち、印象的な映画のみをピックアップしていきます。
趣味です。地味に行きましょう!


July
・ヘルタースケルタ― ★★★★★★★☆☆☆
軽くですが、原作を読んでから観ました。
描き方、場面の切り取り方はさすが蜷川実花監督。白黒映画をあのカラフルで埋め尽くすとは。完全にアートでした。
個人的に「水の描き方が素敵な監督に間違いはない」と思っている節はあるのですが、今回は水(をふくめ、青色)がすごく効果的に使われていたのが印象的でした。蜷川写真を見ているとどうしても赤(!)のインパクトが強いので、その対比で自然の源の水を持ってきたのだとしたらなんて素敵だろう、と思わずにはいられません。
もちろんシーンシーンでは既報の通り、エロティックだったりあまりにグロテスクだったりはするものの、思い返してみたときに真っ先に思い浮かぶのは映画の中で生き生きと生きているえっかちゃん(沢尻エリカ)の笑顔なんですよね。観る人を虜にして、スキャンダラスで、やはり大好きな女優さんのひとりです。
蜷川ワールドと、えっかちゃん自身なのかりりこなのかわからないほどリンクした彼女に翻弄される2時間超。このキャッチフレーズが今回はピッタリ、うれしい。
エンドロールが始まった瞬間に「あぁ、おわったのか」と思ってしまうような、そんな邦画は正直久しぶりです。

完全に私見ですが、観終わった後に無性に誰かと話したくなる方の映画だと思います。
毒を吐くというか、さすがにこれを一人で抱えたまま家に帰るのは少し辛い。(笑)

June
・図書館戦争 革命のつばさ ★★★★★★★★★★
もうノイタミナで放送していたころから4年も経つのですね。光陰矢のごとしとはまさにこのこと。
文句なしの展開でした。演技力の保証された声優陣に、飽きる暇などないテンポの良さ、シリアスとコミカルのバランス、どれをとってもエンターテイメントに徹してます。
カミツレの花、深夜の自動販売機、といった懐かしい場面もきちんと登場。ノイタミナ時のシーンも少し入っていて原作未読・アニメ未視聴の方にもわかりやすい展開だったと思います。
つくづく『図書館戦争』には白色が似合う。
にしても、プロデューサーがおっしゃっていた通り、「時代が図書館戦争に追いついてきている感」がすごい。冒頭の事件しかり、東京都が推し進めている不健全図書への積極的な規制しかり、とてもシンクロしていることを、2008年よりも2012年の方が強く感じました。有川浩の先見の明というべきか、はたまた彼女の危惧した未来へ着実に近づいているのかは言及しかねますが……。
とにもかくにも、終始エンターテイメントに徹しているこの『図書館戦争』が、私は大好きです。
個人的に柴崎手塚ペアが好きで好きで仕方ないので、沢城さんが言ってたように別冊のアニメ化にも期待。むしろここからが彼らの本章ではないでしょうか…!


Enchanted (邦題:魔法にかけられて) ★★★★★★★☆☆☆
往年のディズニークラシックの名作と現代の世界がミックスされていながらも夢があるのはさすがディズニー。
主人公のジゼル、すっごくかわいい。考え方や他人へのアプローチの仕方がいい。
おとぎ話のなかの一お姫様だった彼女が、怒りの感情をもったシーンがいちばん好きです。
現実は夢だけじゃ切り抜けてはいけないし、永遠につづく保証はどこにもないものね。
ディズニーにとってはきっとすごく新しい切り口だったんだろうな。いい意味で時代を感じる。

あとは、セントラルパークのシーンは肌のいろも民族も関係なくさまざまなジャンルのパフォーマーが集まっているのがアメリカらしくていいですね。映画「メリーポピンズ」にもダンサーとして出演していたご老人まで出演していたのにはおどろき!
セントラルパークのほかにも、五番街やロックフェラー、タイムズスクエア等…。
どこの都市ともやはり違う色をもっているNYのなつかしい景色が広がってて、観ているだけで当時の記憶が断片的に思い出されました。

May
500 Days Of Summer ★★★★★★★★☆☆
やっと観れた、ちょっとひねくれラブストーリー(ラブストーリーでないといわれてもラブストーリーであった)。
新しい恋の形と、ちょっとずつ変わってく毎日と、500日で一周する恋愛周期。
作品の構成も、時間軸の上行ったり来たりしてるから全然飽きない。
「きゅん、とする」というよりも、なんだかぽーっと見入ってるうちに持ってかれていました。
正直なきもちってきっと“ある朝目覚めて感じ”られるんだろうね。
きっとみんなサマーに惹かれる。魔性っていうか、すごい吸引力。スタンスは違うはずなのに共感ってコトバも浮かんでくる。
まだあどけなさの残るクロエもかわいいね。

The Descendant (邦題:ファミリーツリー) ★★★★★★★☆☆☆
個人的にテレビで観たい。なんというか、天気のいい日にわざわざひっそりと観たい映画ですね。
ハワイののんびりとした気候とは裏腹に結構なヒューマンドラマが繰り広げられるの。
しかも(逮捕されるときでさえスタイリッシュな)ジョージクルーニーがとにかくただのしがない父親。
どんな人であれ、自分の知らないところでいろんなものごとは起こっていて、それは時として自分が原因であることもある、ということを思い知らされました。
自分が見えているものがすべてだと思ったら、それは大罪のひとつ、傲慢でしかないよ。
そしていちばん大切なことは自分さえも「FORGIVE」するつよさ、勇気。
ハワイの大自然と、家族を失った家族がそんなことを優しく訴えかけてくれます。
それをのりこえたときにみえる景色はラストシーンを観ていただければおわかりの通り。


Titanic
5歳の記憶を確かめるように食い入るようにみいってました。15年ぶりのタイタニック。
当時映画館で観たときの記憶がはっきりしていることに驚きつつも朝からひとり画面の前で涙目。
人生で初めて映画館で観た洋画が、たぶんタイタニックです。
言うまでもなく物語、演出、配役、音楽、やっぱり何をとっても抜かりがないという言葉がぴったり。
クライマックスをしっていても泣いてしまうのも、圧倒的な演出力をまえにすれば納得です。

ふと、去年SSFFで来日していた映画監督の一人が「100年後も人々の心に残るものは、アバターではなくタイタニックのようなだと思う」とおっしゃっていたことをふと思い出しました。
技術と人の心に残るものって必ずしも比例はしないものだね。


その他観た映画
The Godfather Part Ⅲ
The Derby Stalion
Rent


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