15 5月 2012

MP12, HERE WE ARE.

なにから書きはじめよう、終わらせようって考えながらパソコンに向かったときに床でマチピンが落ちてるのをみつけた。
危ないけれど見慣れてしまったその光景をみた瞬間に「なんでこんなところに落ちてるわけ!!」と叫ぶメンバーの声がきこえたような気がしてハッとした。あ、みんなで一緒に作業していた時期はもう来ないんだ、って。
布をきることさえためらわれるような狭いスペースで肩をぶつけ合いながら過ごした春の日々を思い返したらついいろいろこみあげてきて年甲斐もなくひとり部屋で泣きじゃくってた。


ひとつの「出来事」が「思い出」になったとき、感情は風化とともにちょこっと美化されがち。
だったらそうなる前に、少しでもひっかき傷くらい自分のなかに残しておきたくて悪あがきをしてみるの。

つかめきれなかったものがつかめそうなとき、目の前がパッと明るくなる瞬間がある。
そのとき、暗闇だった目の前にものすごい数の光があふれてきて、一瞬だけだけど目がくらむ。
でもその光のひとつひとつはとても温かいことにきづいて、次第にそのそばにたくさんの笑顔がみえてくる。
目と目があって、そこで初めてその目が涙で光っていたことを知って。
そこでちょっと胸があつくなって、いつもの自分とちがうことにも気づいたり。
見上げた天井も、あの日の空そっくりの一点の曇りもない突き抜けるような光であふれてたね。

ステージの上でチアをしたり、楽屋で円陣のときに手をつないだり、円陣のあとにハイタッチをしたりハグをしたり。
ひとつのものを作りあげているまさにそのときに感じることはいつも二律背反だ。
「MP12, here we are!」と叫んだ瞬間に感じた大きな達成感とちょっとの名残惜しさだってそう。
だけど同じ呼吸をしていたあの時間が空間が、いま既にすごくすごく愛おしいよ。

さびしいとか、かなしいとか、そんな感情よりも正直不思議な気持ちでいっぱいです。
衣装メイク係として舞台にかかわれたこと。みえない「何か」を吸いこめた3か月でした。
人数が多くて、作るべき衣装がたくさんで、1900sのファッションも今とは全然違っていて。
ほんとうに素敵なセクションだった。だれもが口をそろえて「まちがいない」と言うチーフとサブチのペア。
大好きな二人のもとにいられたことは私の誇り。
ここまでかってくらいに強烈な個性をもったメンバーとすごす24/7は笑顔と涙であふれたぶきっちょなものでした。
泣きそうになったときに泣かせてくれたメンバーたちに、ありがとう。
まだ実感がないけれど、明日になって、明後日になって……、そうやって一日いちにちと遠くなる時間だけがこの3か月が終わったことへの実感をもたらすはず。

千秋楽のCC、LMの奏でるやさしい音たちが着実と終わりへと導いていってくれた。とてつもないくらい、ここちよかった。
最後のドラムがなったとき、からだの中がすっからかんになって、でも「何か」につつまれた気がしました。
それはペンライトを振ってくださったOG・OBのまなざしだったり、観客の方々の温かい涙だったり、同じステージの上にたつ大切なMPerのパッションだったり。
いままで感じたことがなかったからなんて表現すればいいのかわからないけど、そのときふしぎなくらいおだやかな気持ちだったよ。
こんなにもたくさんの学生全員が舞台で歌うだけで、そのことだけで、とてつもないパワーがあるんだよってひさしは言ってくれていたから、歌詞をかみしめながらそっと歌った。
「I see friends shaking hands~」のとき、お客さんの光ってる目がたくさん見えたとき、「あ、つたわってるや」と思った。

となりにうしろにいるMPerをこんなにも信頼できる自分にふしぎと驚きはありませんでした。
MPが本当にたくさんの人に愛されてるか実感してたから。いつのまにか大好きな場所になってたみたい。

「あなたとメーコスできてうれしい」っていってくれたうちのチーフ。
「二人がいなかったら何もできないよ」って言ってくれたインチャージ。
「今日の朝のメール、本当にありがとう」っていって最終日抱きついてきたインチャージ。
「みどりとシャイちゃんが担当でほんとうによかった」っていって抱きしめてくれたインチャージ。
それもこれも全部ぜんぶこっちの台詞だっての。みんなもう泣かさないでよ。

キックオフのあの日から今日まで、まるで一冊の本の中にとびこんだかかのような時間だったよ。
次のページをめくろうにも涙でめちゃめちゃになったときもあったけれど、最後の一行まで書ききれたね。
できることもやりたいこともやらなきゃいけないことも、ぜんぶぜんぶやりきった。

だって、「舞台のうえであんなに泣いたのは、きっと達成感があったからでしょ?」

忘れられない3か月を過ごしたMPっていう不思議な場所にありがとう。それを一緒に駆け抜けたMPerのみんなにありがとう。
支えてくれた家族にともだちにありがとう。関わってくれたすべての方に、ありがとう。

空が青いことや、木々が緑色であること、そして大切な人がふとしたときに笑うこと。
それらすべてが美しくて、毎日をいろどってくはず。人生とはなんとなくだけどいいもの、だね。

さて、ひとつの物語を作り上げた私たちのお話はひとまずここまで。
みんなで閉じたこの本を片手に、またはじまっていく新しい一日を。

ほんとうに、ほんとうに、ありがとう。


Talk and listen more than best. 
Enjoy this moment. Now's our time.
Love yourself, just jump in!
MP12, here we are!

2012.5.13 Midori, Ma&C in MP12

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